こんにちは、ハウジング山一です。
家を建てるとき、間取り・設備・外構についてはしっかり検討される方が多いですが、実は「家具やインテリアの予算」を資金計画に反映させる方は意外に少ないと感じています。
家そのものをつくり上げる過程に精一杯となり、家具は後回しにしてしまう……。
これは多くのご家庭にある現実です。しかし、せっかく自分好みの空間を仕上げたのに、予算不足で家具を妥協してしまっては大きな後悔につながりかねません。
そこで、今回は「家具と資金計画の関係」について考えていきたいと思います。
●家具予算が後回しにされやすい理由

家具やインテリアは、家が完成してから購入するという意識が強いため、どうしても「後から考える項目」扱いになりがちです。その結果、以下のような事態に陥ることがあります。
・家本体に予算をかけ過ぎてしまい、家具にかける余裕がなくなる
・家具にかかる金額を見積もっていなかったため、完成後に想像以上の出費となる
・一生に一度の家づくりだからこそこだわりたいのに、結局妥協せざるを得ない
つまりこれらの理由から、家具やインテリアは「妥協の対象」になりやすいのです。これを防ぐためには、建築費や外構費と同じように、家具にもあらかじめしっかり予算を割り当てておくことが大切です。
●家具は消耗品ではなく「長く使う資産」

テーブルや椅子、ソファーなどの家具は、一度購入すれば長く暮らしを支えてくれる存在です。それこそ「家と同じくらい一生もの」と考えても良いくらいです。
特に弊社のように室内の仕上げをあえてシンプルにしている家では、選ぶ家具次第で空間の印象が大きく変わります。家具は単に物を置くための道具ではなく、家全体のデザインを完成させる重要な要素でもあるのです。
だからこそ住まいの雰囲気に合った家具を選び、調和を意識した計画を立てることが求められます。
●実際に必要になる家具の費用感

お施主様から「家具にかかる費用はどれくらいを見込めばよいですか?」という質問をよくいただきます。もちろんご家庭によって異なるため、ひとまず必要な家具を考えてみましょう。一般的に必要とされるものは次のとおりです。
ダイニングテーブル
ダイニングチェア(家族の人数分かそれ以上の脚数が必要)
ベッド
リビング周り(ソファ・ローテーブル・テレビボードなど)
こうして積み上げていくと、家具・照明・インテリアだけで100万円前後の出費になることはめずらしくありません。さらに、観葉植物や壁面のアート、ポスターなど暮らしに彩りを添えるアイテムまで揃えると、予想以上に費用が膨らんでしまいます。
だからこそ、最初の資金計画段階から「家具用の予算枠」をしっかり組み込んでおくことが理想的なのです。
●「浮いた予算」を家具に回す考え方
ハウジング山一が施工している中庭のある家は、一般的な外構工事に比べてトータルコストを抑えることができます。そのため「その浮いた分を家具やインテリアの購入費に充てる」という考え方もおすすめです。
家本体の費用と外構のバランスを上手に調整しながら、「室内をどう演出するか」という方向に余力を振り分ければ、完成後の暮らしの満足度は格段に高まるはずです。
「家具やインテリアは家づくりの最後に考える」というイメージを持たれがちですが、本当は「資金計画の段階から組み込むべき要素」なのです。
購入にはある程度まとまった金額が必要になるため、前もって予算を確保することが大切です。
こうした視点をもつだけで、家の完成後の暮らしがより豊かに、満足度の高いものとなります。 家も家具も、良いものを選んで経年変化を楽しむ。それが本当の意味で「豊かな家づくり」につながるのではないかと、私たちは考えています。