カーテンがいらない家づくりの魅力とは

こんにちは、ハウジング山一です。

家づくりを進めるとき、多くの方が「この窓にはどんなカーテンをつけようかな？」と考えると思います。しかし、カーテンありきで家づくりを進めると、思わぬ落とし穴があるのをご存じでしょうか。

まず、家づくりにおいて窓＋カーテンを前提にすると、必要なコストが上がります。生地代やレールなどの付属金具を含めると、窓の数が多いほど大きな金額になりがちです。

それだけでなく、設計段階で理想としていた採光がカーテンによって遮られ、暮らしてみると「思ったより部屋が暗い」と感じるケースも少なくありません。

さらに、隣家や道路からの視線が気になる場合、カーテンを閉めている時間が長くなるほど、光だけでなく風通しまでもが悪くなってしまいます。

また、カーテンの洗濯やカーテンレールの掃除には意外と時間や手間がかかります。ホコリがたまりやすく、洗濯やメンテナンスのたびにカーテンを取り外すのもひと苦労…。

窓の数が多いほどこの掃除・洗濯の手間も増えますし、外出のたびに必要な戸締まりの確認にも時間がかかります。

そんな理由から、私達は「窓＋カーテンを前提にしない間取りづくり」を推奨しています。採光や通風を効果的に取り入れながら、同時にコスト・手間・安全性すべてのバランスを最適化できる設計方針です。

そしてその最大の魅力は、単なるコスト削減だけではなく、実は構造面・快適性・使い勝手など、暮らしの質そのものを大きく向上させることにつながっているのです。

より高い耐震性を実現できる

窓を減らせば、それだけ耐震性の高い壁が増やせます。逆に窓を多くつくると壁量が減るため、建物の強さは低下してしまいます。つまり「カーテンいらずの家＝窓を最小限にした家」は、自然と耐震性能を高められる構造なのです。

ハウジング山一では、平屋を基本としながら「中庭」から光を取り入れる設計を取り入れています。外壁の窓を絞ることで外周部に十分な壁量を確保し、耐力壁の配置バランスも理想的に整うため、地震時にもねじれや歪みの少ない安定した構造が実現できます。

近年、窓（サッシやガラス）の性能は大きく進化しました。それでも断熱材入りの壁と比べれば、窓からの熱の出入りは依然として大きいままです。熱を逃がしやすい場所を減らすという意味でも、窓の数を抑えることは理にかなっています。

さらに、空気の循環を妨げる原因となる廊下や階段をなくしたり減らしたりすれば、冷暖房がより効率的に行き渡ります。住宅全体の温度ムラが少なくなり、夏も冬も快適な室温を保ちやすくなるのです。その結果、エネルギー消費を抑えられ、月々の光熱費削減にもつながります。

また廊下や階段が減ることで床面積もコンパクトにできるため、建築費を抑えられるだけでなく、ドアや窓の数も自然に減少し、さらなるコストダウンが可能になります。

そうすると、今度は「窓が少ないと家の中が暗くなりそう」と思われがちですが、適切な採光計画を立てれば心配いりません。むしろ、壁が増える分だけ空間が使いやすくなり、暮らしの自由度が上がります。

たとえば、窓が多いと家具や家電の配置が制限され、「この位置に棚を置きたいけど窓があるから無理」といったことが起こります。窓を最小限にすれば配置の自由度が増し、コンセントの位置も柔軟に決めることができるため、日々のストレスが少なくなります。

また、壁が増えることは収納の増加にも直結します。多くの方が「収納を増やすには広い家が必要」と思いがちですが、実は壁面を増やすだけで十分に収納量を確保できるのです。壁面収納を上手に活かせば、コストを上げずに片づけやすい家を実現できます。

このように「カーテンを前提としない家づくり」は、採光・通風・コストだけでなく、構造の強さや快適さ、使い勝手にまで多くのメリットをもたらします。

「理由は分かったけれど、実際どんな空間になるのだろう？」と思った方は、ぜひハウジング山一の完成見学会に参加したり、施工事例をチェックしてみてください。

カーテンのないすっきりとした空間で、光と風がどのように流れるかを、ぜひ体感していただければと思います。