こんにちは、ハウジング山一です。
家を建てるための土地を探していて「この土地、立地も良くて金額も手ごろだ!」と思っても、実際に購入の話を進めていくと、思わぬ追加費用が発生するケースは少なくありません。
土地の販売価格だけを見て判断すると、後になって予算を大きく超えてしまうこともあります。 今回は、そんな“土地購入に潜む隠れた費用”について、具体例を挙げながらお話しします。
土地を購入する際に必要な費用とは
まず知っておきたいのは、土地の価格は“表示価格=支払総額”ではないという点です。土地の状態や契約条件によって、別途必要になる費用が多数発生します。
その代表的なものが「仲介手数料」と「上下水道の接続費用」、そして場合によって発生する「古家解体工事費用」です。
仲介手数料がかかるケース

売主が個人や別の法人である場合、不動産会社が仲介に入るため、仲介手数料を支払う必要があります。
原則としてその金額は、(土地の価格×3%+6万円)+消費税で計算され、例えば1000万円の土地であれば、約39万6000円がかかります。土地の価格の数%とはいえ、決して軽視できない金額です。
また、契約手続きに伴う印紙代や登記費用、銀行ローンの諸費用なども発生します。 これらは一つひとつの額が大きくはなくても、合計すると数十万円単位となるため、購入前にしっかりと把握しておくことが大切です。
水道の引き込み・やり直し費用

次に注意したいのが、水道の状況です。建物が建っていた土地だからといって、必ずしもすぐに新たな家を建てられる状態とは限りません。たとえ水道が引き込まれていても、配管が古くて水圧が低い場合や、管径が細すぎて再施工が必要になる場合もあります。
水道が道路から敷地まで引かれていない場合は、引き込み工事費として50〜100万円前後が必要になります。
さらに、市町村に支払う「水道加入金」も別途発生します。加入金の金額は自治体によって異なりますが、10〜30万円前後かかることが一般的です。
こうした費用は、実際に購入してから判明することも多いため、契約前に必ず不動産会社や自治体へ確認し、見積もりに組み込んでおくことをおすすめします。
解体工事に関するリスク
最後に、特に注意していただきたいのが「古家付き土地」にかかる解体費用です。
「更地渡し」で販売されている場合は問題ありませんが、「現況渡し」の土地では、買主が自費で解体を行う必要があります。解体費用は建物の構造によって大きく変わりますが、一般的な2階建て木造住宅(約30坪)では150〜200万円前後が目安です。
しかし、外構(ブロック塀や植栽など)の撤去や、室内に残る家具・ゴミ処分まで必要となると、さらに50万円以上増えることもあります。
加えて、建物が鉄骨造・鉄筋コンクリート造の場合や、古い建物でアスベストが使用されていた場合には、除去作業に多額の費用がかかります。こうしたケースでは、解体費が倍近くに跳ね上がることもめずらしくありません。
また、境界ブロックの撤去や越境物の修正など、隣地との取り決めが必要になることもあります。 これらをすべて契約後に知ると、「せっかく安く買えたと思ったのに、結果的に割高になった」ということになりかねません。
費用把握のためにできること
土地を探す段階で、気になる物件があれば、価格だけでなく「別途必要な費用はありますか?」と明確に確認しましょう。水道・ガス・下水道の引き込み状況、境界の確定有無、古家の解体条件などを先に調べておくことで、後のトラブルや追加費用を未然に防げます。
また、古家付き物件を検討する際は、事前に建築会社へ相談し、解体や造成にどの程度の費用が想定されるかを把握しておくのが安心です。 ハウジング山一でも、これまでの経験をもとにした概算見積もりや現地確認のご相談を承っています。
土地の購入は「価格の安さ」だけで決めてはいけません。
水道・境界・解体といった付帯費用を含めて総額を確認し、トータルで最適な物件を選ぶことが何より大切です。 見えない部分の費用をきちんと把握しておけば、「思っていたより高かった…」という後悔を防ぐことができます。

土地探しは住まいづくりの第一歩。だからこそ、焦らず慎重に進めていきましょう。そして、判断に迷ったときは建築のプロである私たちにお気軽にご相談ください。
気になる土地を見つけた際にお声掛けいただければ、一緒に土地を見に行って、建てたい家に対する外構費用の概算や、水道やガス灯の引込状況、解体費用の考え方など、これまでの豊富な経験を活かしてお伝えできることも多いと思います。
あなたの理想の家づくりを、最初の土地探しからしっかりサポートさせていただきます。