コラム

施工事例のご紹介【M様邸/前編】

こんにちは、ハウジング山一です。

今回は、弊社が家づくりをお手伝いさせていただいたM様邸の魅力的な部分や、真似したくなるようなポイントをご紹介します。

●家づくりの際に望まれていたこと

実はM様邸は、弊社の設計士・船原慶太の義父母のお家です。理学療法士の妻とも相談を重ね、両親の将来を考えて車椅子での生活になっても暮らしやすいバリアフリー仕様になっています。

設計段階から将来的には1階のみで生活が完結する平屋ライクな間取りをイメージしており、実際に車椅子を使用するようになってからも、暮らしやすく、介護もしやすいお家になりました。

●M様邸のポイント紹介①

・間口の広い玄関扉と、ゆとりある玄関ホール

車椅子でも使いやすい、広々とした玄関周りになっています。靴の着脱を楽にするベンチを設置しても余裕のある広さです。

子どもが夏休みの工作で手づくりしたベンチを設置し、歩行の介助が必要になってからも、利用しやすくなりました。

また、玄関のすぐ横には、車椅子でも使いやすい仕様の洗面化粧台と、通常より開口部が広い三連引戸のトイレを設置しています。

手すりについては、理学療法士の妻のアドバイスもあり、必要になった時に設置場所や種類を決めることになりました。身体の状況により最適な位置や高さが異なるからです。

そして、歩行に介助が必要になってきた頃に、介護用のレンタル手すりを設置しました。レンタルの理由は、車椅子を利用するようになったら撤収・返却できるからです。この手すりは、必要な所に自由に配置でき、寄りかかっても倒れないので、とても重宝しました。

その後、車椅子の介護生活を送るようになり、レンタル手すりは返却し、車椅子が通れるスペースを確保しました。もし壁付け手すりを造作していたら、手すりの厚みの分スペースが狭くなり、介助しにくくなっていたと思います。普段ならわずかだと思えるスペースの違いが、介助・介護生活になると利便性の大きな違いになります。

高齢者や要介護者の住まいは、ただ単に手すりや引き戸があればバリアフリー住宅になると考えるのではなく、暮らす方の身体の状況に沿って考えることがとても大切だと改めて感じました。

・吹き抜けやウッドデッキが開放的なリビング

過ごす時間が長いリビングは上部を吹き抜けにし、ウッドデッキを併設しています。

ハイサッシや吹き抜け部分からはたっぷりの採光があるため、明るく快適な空間に。

目隠しのフェンスを設置したことで、外からの視線も気にならず、カーテンレスの開放的な生活が実現しました。

ただし、夏の日差しに関しては、おすすめの日除け対策があるので、またの機会に詳しくご説明いたしますね。

そして、3方向からアクセスできる一階中庭ウッドデッキには、物干し用のバーを設置。洗濯室とファミリークローゼットから中庭まで数歩なので、洗濯物を干す・取り込む際も時短で楽に作業ができます。2階のバルコニーに洗濯物を干す家と比較すると、重い洗濯物を持って階段を昇り降りしなくてすむので、家事負担の大幅な軽減になっています。

・落ち着いて過ごせる1階の和室

リビングの横には、寝室に使いやすい落ち着いた和室を用意。

玄関からもすぐに入れる位置なので、客間としても活用できます。

また、1階ということで防犯面を考慮し、採光については人が入れないよう開口寸法が狭いスリット窓を採用しました。

魅力的な部分はまだまだいっぱい!

ポイント②は【後編】に続きます!

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